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高森明勅
2015.1.31 11:30

イスラム国VSヨルダンの対立に翻弄されるだけの安倍政権

イスラム国人質事件の現地対策本部の設置場所にヨルダンはまずい
トルコにすべし。

という声が、政府内部に当初からあった。

にも拘らず、それを振り切ってヨルダンに設置。

その結果は?

元々対立していた両者による、
それぞれの“カード”
を使った虚々実々の駆け引きに、
安倍政権は完全に巻き込まれた。

ヨルダン政府はしたたかに、
日本人の後藤氏も自らのカードに組み入れているように見える。

これに対し、日本だけが何のカードも無し。

ひたすらヨルダン政府頼みで、些細な情報に一喜一憂、
周章狼狽しつつ、
「緊張感を持って情報の収集、精査、分析」
に没頭するのみ。

こんな体たらくで「テロとの戦い」なんて啖呵は、百年早い。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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